こんにちは、KIKOE LIFEです。今回は、ヘルプマークをより使いやすく、より便利に活用するための方法についてお伝えしたいと思います。
ヘルプマークとは
ヘルプマークとは、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見では分かりにくい障害や病気を抱えている方々が援助や配慮を得やすくすることを目的として、2012年に東京都福祉保健局が作成したマークのことです。
ヘルプマークには付属のシールがついていて、配慮してほしいことを記入してヘルプマークの裏側に貼ることができます。

また、支援してほしいことや緊急時の対応などをより詳細に記入することができるヘルプカードもあります。
ヘルプマークやヘルプカードは都道府県によって導入状況が異なります。お住まいの地域が導入されているかどうか、全国ヘルプマーク普及ネットワークで確認することができます。
ヘルプマークに対する声
以前、ヘルプマークの付属シールをアレンジしたツイート(https://twitter.com/kikoelife/status/1254318166777294848)をしたのですが、その際ヘルプマークについて下記のような声がありました。
たしかに、付属シールはサイズ的に必要最低限のことしか書けません。ヘルプカードも、都道府県によって導入状況がバラバラで欲しくても手に入らない場合もあります。また、緊急対応が必要な時にヘルプカードをカバンの中から探す際のロスタイムや、カバンや財布の中を他者に見られることへの抵抗感なども懸念されます。
さらに、「障害や病気があることを他者に知られたくない」「マークを付けることで、何か被害を被ることがあるのではないかと思ってしまう」など、緊急時の対応や日常的な配慮が必要であっても、ヘルプマークを付けることを遠慮してしまう方も多いのではないでしょうか。
他者に知ってほしいこと・配慮を受けたいことをたくさん書くことができ、かつ状況に応じてヘルプマークを見せる/見せないを自由に使い分けることができれば、上記のような課題を少しでも改善できるのではと思ったので、より使いやすいヘルプマークを目指してアレンジしてみました。
より使いやすくするために
たくさん書ける
ヘルプカードの機能をヘルプマークと一体化できればと思い、ヘルプマークと同サイズにカット&ラミネートしたカードを作りました。カードの枚数は自由に追加できるので、周囲に知ってほしい配慮や支援内容についてたくさん書くことができます。また、記載事項を変更する際も対象のカードを変えればいいだけなので、長期間にわたって臨機応変に使用することができます。

見せる/見せないを選択できる
状況に応じてヘルプマークを見せる/見せないを使い分けることができるように、好きなデザインやイラストをヘルプマークと同サイズにカット&ラミネート加工し、ヘルプマーク、配慮カードと共にキーホルダー用のチェーンでつなぎました。ヘルプマークを見せる時はヘルプマーク側を表にしてつけ、見せたくない時はクルっとひっくり返すと、好きなイラストやデザインで作ったカードを表側にすることができます。




また、ICカード用のパスケースを使っている方は、それにヘルプマークと配慮カードを組み合わせる方法もあります。




チェーン部分を変える
カバンに取りつける部分をリールキーホルダーに変えると、ICカードもタッチしやすいし、ヘルプカードの内容を他者に掲示したりする際にも便利だと思います。


作り方
使用したもの
◆ヘルプマーク
ヘルプマークが導入されている都道府県では、指定の配布場所で無料で受け取ることができます。その際、障害や病気の証明書などは提出不要です。「ヘルプマークをください」と伝えると、在庫があればその場ですぐにもらえます。配布場所は各都道府県によって異なるので、お住まいの役所で確認してくださいね。
◆ラミネーター&ラミネーター用フィルム
今回は150ミクロンのラミネーター用フィルムで作りました。100ミクロンより厚みがあるので、しっかりしたカードになります。ラミネーターがなければ、ラミネート様のフィルムで代用することもできます☟(ラミネートしたものよりは少し薄くてペラペラした仕上がりになります)

1つだけ注意です!ラミネートの機械を使えばカードのサイズに合わせて切っても大丈夫ですが、100均の手で貼るフィルムの場合は、ギリギリに切ると粘着フィルムがはがれてしまうので、余白を持たせる必要があります。

◆かどまるPRO
ラミネートしたカードの角を丸くカットする時に使います。なければ、はさみを使って丸くするのでも大丈夫です。

◆印刷用紙
やや厚手の光沢紙を使うと、見栄えが良くなると思います。今回は、家にたまたまあったはがきサイズの写真用紙(厚手/光沢)を使いました。
◆穴あけパンチ
今回は普通の穴あけパンチを使って丸い穴をあけましたが、ヘルプマークについている穴と形を揃えたい場合は、楕円にくり抜くことができる穴あけパンチもあります☟

◆キーホルダー用チェーン
ボールチェーンやリールキーホルダーなどお好みで選んでください。どちらも100均に売っていますし、リールキーホルダーはネットで検索するとおしゃれなものもたくさん出てきます。
◆パスケース(必要な方のみ)
今回使ったのはハードタイプのパスケースです☟

手順1
それぞれのカードのデザインを決めます。ヘルプマーク(タテ8.5㎝、ヨコ5.3㎝)と同サイズで作りました。

手順2
紙に印刷してラミネートし、カードの枠に合わせて切ります。

手順3
ラミネートをした場合、角がとがったままでは危ないので、かどまるPROでカードの角を丸くカットします。簡単&きれいに仕上がるのでおススメです。


手順4
穴あけパンチで穴をあけて、チェーンを付けたら完成です。



さいごに
カバンの外側につけたり、内側につけておいて必要な時に提示して見せたり、ヘルプマークは使用せずに配慮カードだけ携帯したり、使用方法は色々工夫できると思います。小さい子どもさんの場合は、好きなキャラデザインでカードを作ってあげると喜んでくれるかもしれませんね(^^♪
追記
ヘルプマークの裏にQRコードを貼っておく方法もおススメです!
あと、ヘルプマークの裏側にもQRコードを貼っておけば、ヘルプカードの代わりに伝えたい情報を提示することができる。
(QRコードの読み取り方がわからないっていう方もいるけど…) pic.twitter.com/Pp7U11NmLZ— 杏奈🐱言語聴覚士 (@kikoelife) November 20, 2020