こんにちは、KIKOE LIFEです。耳鼻科で聴力検査を受けた時に、このような結果を見たことがあると思います。

このグラフはオージオグラムといい、純音聴力検査(ピッピッピと音が聞こえたらボタンを押す検査)の結果が記されています。今回は、オージオグラムをスマホ、タブレット、パソコンで綺麗&簡単に作成できる無料WEBサイト「l’Audiogramme ver 10.8」についてご紹介します。
オージオグラムを端末上で保存できるだけでなく、過去の検査結果を重ねて表示することもできるのでとても便利です。
聴力検査は、過去のオージオグラムと比較しながらその後の経過をみていくことが重要です。自分自身や家族の聴力について、個々でもしっかり把握しておくことは、きこえの状態を理解し、きこえと向き合っていくうえでとても大切になります。
l’Audiogramme ver 10.8
l’Audiogramme ver 10.8は、帝京大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科が開発した高品質なオージオグラムを自動作成するウェブサイトです。 作成したオージオグラムは著作権フリーなので、個人での使用も可能です。詳細はこちらの論文より閲覧できます。
l’Audiogramme ver 10.8を利用すると、こんなに綺麗なオージオグラムが一瞬で作成できます!

それでは早速、使い方をみていきましょう。パソコン版、スマホ版、タブレット版のそれぞれについて説明します。
パソコンで作成する場合
まず、パソコン版(http://www.itokencorp.com/Audiogram/PHP/Audio108.html)の画面を開いてください。トップ画面はこんな感じです☟
2020年12月末をもってAdobe Flash Playerのサポートが終了したため、パソコン版ではオージオグラムの作成ができなくなりました。スマホ版、タブレット版は作成可能です。

入力方法
触るのは下記に示した赤枠内だけでOKです。それ以外は特にいじらなくて大丈夫です。

まず右耳気道(○)から入力していきます。下図の通り、Right○にカーソルをあわせて選択します。

次に、オージオグラム上でそれぞれの周波数ごとに該当する聴力をクリックすると結果が表示されます。

同様の方法で左耳気道(×)も入力します。

次は骨導です。気道はヘッドホンから音を入れて測る検査で、骨導は耳の後ろに端子を当てて測る検査です。右耳骨導は[、左耳骨導は ]で表します。気道(○×)と同じ方法で入力していきます。

ダウンロード方法
出力方法は、用途に応じてPDF、JPEG、PNGを選択可能です。


データを保存する
作成したデータは保存することができます。ファイル名は検査を受けた日付などにしておくとわかりやすいです。

保存したデータを呼び出す
ファイルを選択→聴力データアップロードを押すと、保存したデータを呼び出すことができます。

線画の重ね書きをする
線画の重ね書きを開いて、下図のように①過去のデータファイルを選択して、②PDF画像ファイルを選ぶと、それそれのグラフを重ねて表示することができます。


重ね書きするグラフが多くなるとわかりにくくなるので、それぞれ色を変えることもできます。


スマホで作成する場合
スマホで作成する場合は、スマホ版(http://www.itokencorp.com/Audiogram/PHP/AudioLite105.html)のページを開いてください。トップ画面はこんな感じです☟

それぞれの項目の説明は下図の通りです。

パソコン版はオージオグラム上でクリックするとそこに○や×のしるしをつけることができましたが、スマホ版では、下図のように角周波数ごとに該当する聴力を選んでいきます。パソコン版と同様に、1回押すとマーク、2回押すとスケールアウト、3回押すとクリアになります。

タブレットで作成する場合
タブレットで作成する場合は、タブレット版(http://www.itokencorp.com/Audiogram/PHP/AudioTab107.html)を開いてください。トップ画面はこんな感じです☟左上のTo Editを押して、周波数ごとに該当する聴力を選んでください。

スマホ版と同じで、1回押すとマーク、2回押すとスケールアウト、3回押すとクリアになります。

その他
補聴器や人工内耳を装用している方の場合は、オージオグラムに装用閾値(装用した時の結果)も記載することができます。一般的に装用閾値は▲マークで表します。下記はパソコン版の画面です。装用閾値の▲マークを選び、○×同様にオージオグラム上に記していきます。

PNGダウンロードした画像はこちら☟

さいごに
綺麗なオージオグラムを簡単に作成できるので、聴力検査の結果をデータ化したい方はぜひ試してみてくださいね☺